私の深い悲しみの庭の中に
ああ 見捨てられた私の心よ、おまへもおんなじだ、
かまひてもないが凋(しぼ)みもしない
この貧しい詩の花も さうなのだ
とぢてしまつたおまへの眼を、昔うれしがらせたこの花を、
おまへの墓場に植ゑさせてくれないか。
よしや咲きさかる時がなからうとも、
枯らすなら おまへの墓場で枯らしたいから
テニスン『イン・メモリアム』 No.8より(入江直祐訳・岩波文庫)p.40
(早世した親友アーサー・ハラムを悼む詩の一部です)
[2010年10月 3日 (日)元投稿]
(「ココログ「としま腐女子のいろいろ読書ノート」より引っ越し)