読みやすさのために適宜改行や強調(太字化)を加えています。

イベント参加予定

【イベント参加予定】2024/5/19 文学フリマ東京38 / 2024/5/26 COMITIA 148

2021/06/23

「なぜ万人が美しと感ずるものを」

それにしても、人間というものは、

なぜ万人が美しと感ずるものを
文字に書こうとするのだろう。

だれも味解などできもしないくせに?


ジョン・ポリドリ『吸血鬼』 (平井呈一訳:『怪奇幻想の文学Ⅰ 深紅の法悦』 所収 ・新人物往来社)p.40


[2010年8月18日 (水)元投稿]
(「ココログ「としま腐女子のいろいろ読書ノート」より引っ越し)

2021/06/09

「頭と手を使える仕事を」

なんでもいい。

頭と手を使える仕事を見つけなければならない。
さもなければ気が狂ってしまう。

ジョン・メトカーフ 『死者の饗宴』 ( 桂千穂訳:『怪奇幻想の文学Ⅰ 深紅の法悦』 所収 ・新人物往来社)p.286


[2010年8月18日 (水)元投稿]
(「ココログ「としま腐女子のいろいろ読書ノート」より引っ越し)


*       *       *


*吸血鬼もののバリエーションで古典的なものが収録されたアンソロジーです。JUNE的・耽美的な作品がお好みのには特におすすめです☆

リンクしたアマゾンは(投稿時点では)古書が高騰しているようなので、同作が表題となっている短編集にもリンクしておきます。


自分ももともと古書で入手しましたが、こんな値段だったらとても買えませんでした。(^^;)(現在物置から探し出す時間がなく、写真が撮れなくて残念です☆)ほんとに素敵なアンソロジーなので、なんらかの形で再版してほしいです。

2021/06/02

「人の説で知ったり、人の説で考えたりするために……」


 

「…きみはほんとにきみのその目その耳を、
きみの周囲の日常生活に対してしっかり開いておらんぞ。

世の中には、きみの知らんことが山ほどあるということ、
自分の見ないようなことを見ている人があるということを、
きみは考えておるか?

人の説で知ったり、人の説で考えたりするために、
肝心のその人間の目で見ないでいることが、
世の中にはたくさんあるのだぜ」


(ヴァン・ヘルシング教授の台詞より)
ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』(平井呈一訳・創元推理文庫 p.287 )


[2010年4月15日 (木)元投稿]
(「ココログ「としま腐女子のいろいろ読書ノート」より引っ越し)