それにしても、人間というものは、
なぜ万人が美しと感ずるものを
文字に書こうとするのだろう。
だれも味解などできもしないくせに?
ジョン・ポリドリ『吸血鬼』 (平井呈一訳:『怪奇幻想の文学Ⅰ 深紅の法悦』 所収 ・新人物往来社)p.40
[2010年8月18日 (水)元投稿]
(「ココログ「としま腐女子のいろいろ読書ノート」より引っ越し)
それにしても、人間というものは、
なぜ万人が美しと感ずるものを
文字に書こうとするのだろう。
だれも味解などできもしないくせに?
ジョン・ポリドリ『吸血鬼』 (平井呈一訳:『怪奇幻想の文学Ⅰ 深紅の法悦』 所収 ・新人物往来社)p.40
なんでもいい。
頭と手を使える仕事を見つけなければならない。
さもなければ気が狂ってしまう。
ジョン・メトカーフ 『死者の饗宴』 ( 桂千穂訳:『怪奇幻想の文学Ⅰ 深紅の法悦』 所収 ・新人物往来社)p.286
「…きみはほんとにきみのその目その耳を、
きみの周囲の日常生活に対してしっかり開いておらんぞ。
世の中には、きみの知らんことが山ほどあるということ、
自分の見ないようなことを見ている人があるということを、
きみは考えておるか?
人の説で知ったり、人の説で考えたりするために、
肝心のその人間の目で見ないでいることが、
世の中にはたくさんあるのだぜ」
(ヴァン・ヘルシング教授の台詞より)
ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』(平井呈一訳・創元推理文庫 p.287 )